1. 読まなくても良い序文
年間100回以上映画館に通う俺が選ぶ「これ観てない奴とは正直、映画の話をしたくない」20選という増田が話題だ。はてブはもちろんだが、Xにまで波及している。
この記事とこの記事についてるブコメやポストを読んで、なんかワクワクしてきた。 「観る前と観た後で、世界の見え方が変わるかどうか」っていう文章を見て、急に映画を介して隙自語したくなった。
思えば、中高生の頃、思春期特有の尖りのせいで、映画が嫌いだった。いや、年に一回くらいは映画館で映画を観ていたと思うが、年に一回くらいしか映画館に行けない環境が嫌で、逆張りしていたのだと思う。そんな環境にあったが、自分よりサブカル〈映画〉に詳しい人間が同じ学年に存在すること自体が無性にムカつき(※当時、全てにおいて自分が一番優れてor一番劣っていないと嫌だった)、「映画嫌いなんだよね〜」と思うことで精神の均衡を保とうとしていた。
大学に入って、田舎を出て、いつでも映画館に行けるようになって、その尖りは治った。
普通に映画を観るようになった。でも、魂がアイドルオタクのミーハーなので、ディズニーとか、アイドルが出てくるような映画とかしか観られなかった。
けど、私がかねてよりROM専のネトストをしている、ある同級生の女の子が、スター・ウォーズ好きだというので、私も真似してスター・ウォーズを見始めた。そこから世界が変わったと思う。それまでとは反転して、映画好きになった。
そんな、せいぜい10年間くらいしか真剣に映画を観ていない、たぶん人生で200本くらいしか映画を観ていない、"映画"の新規ファンたる私の、オールタイムベストである。20個の絞り込みは、「観た後に尾を引いているか?」が基準。中高生の頃は映画アンチしていたし、遡ってみると、小学生の頃は、流行りまくっていたハリポタやその他ファンタジーをスルーしていたので、ゆとり世代女性としては比較的オリジナリティが高いと思う。(けど結局は無難と言われるかも。泣いちゃう😹)
読者の方には見づらいだろうが、大体私が見た順に記載する。
2. 本文(映画嫌いだった私が選ぶオールタイムベスト20選)
『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984/押井守)』
あらすじ:学園祭前日を繰り返す友引高校で、あたるたちは「終わらない一日」の謎に巻き込まれていく。
コメント:忘れもしない、小学3年生のとき、NHK BS2で観た時の衝撃を‼️映画というものの、圧倒的原体験。それまで観ていたディズニーやジブリなどとは一線を画した。そこから小学校を卒業するまで、「これは何だ」と、理解するために繰り返し繰り返し、ビデオテープが擦り切れるほど観た。一生好きだと思う。
『スウィングガールズ(2004/矢口史靖)』
あらすじ:落ちこぼれの女子高校生たちが、ひょんなことからジャズに挑む。
コメント:ジャズやる女子高生がかっこよすぎて、私は吹奏楽を始めてしまった。それは、音楽との最高の出会いであったと共に、「文化系」という一生消えない傷あるいは呪いを負うことでもあった(笑)。まさに人生が、世界が変わったのであった。ウォーターボーイズも観て影響されたんだけど、地元に水泳部なかったからできなかった。まあ、あったとしてもシンクロはやらないよね。
『モテキ(2011/大根仁)』
あらすじ:冴えないニュースサイトのライターが、突然訪れた二度目のモテ期に翻弄される。
コメント:公開当時、自分がサブカルクソ野郎すぎて、あまりにも久保ミツロウが好きすぎて、モテキ観たすぎて、でも近くの映画館でやってないから、車で1時間かかる映画館に連れて行ってと親にねだった。そしたら親に拒否されて、私は高校生とは思えないくらいに癇癪を起こして、泣き叫んで、駄々をこねて、なんとか連れて行ってもらった。(都会の方は知らないでしょうけどね、電車でなんか、行けないんですよ!)親子3人で映画館に行って、両親はモテキじゃなくて、ステキな金縛りを観ることにした。モテキのあまりのエロさに、「ひとりで良かったー」と思った。
『犬神家の一族(1976/市川崑)』
あらすじ:金田一耕助が、犬神家で起こる連続殺人の謎を追う。
コメント:中高生の頃患っていた映画嫌いの尖りを治してくれた映画ではないか。スケキヨのビジュアル、昭和の仄暗い雰囲気、最後まで犯人がわからない本格ミステリ感、全てがヴィレヴァンをこよなく愛すサブカルクソ野郎に刺さった。観た当時、少女椿にハマっており、顔を隠した姿というのが最高にかっこよかったのである。リバイバルもいくつか観たけど、1976年版が至高。
『インサイド・ヘッド(2015/ピート・ドクター)』
あらすじ:少女の頭の中にいる5つの感情たちが、彼女の心を立て直そうと奮闘する。
コメント:少女時代の終わり。ちょっと遅いけど、大学生でそれを感じていた私は、感情移入しまくり。ビンボン(忘れもしないCV佐藤二朗)との別れの場面では、ポロポロと大粒の涙をこぼしてガチ泣き。飛行機で隣に座っていた友達をビビらせることとなった。
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980/アーヴィン・カーシュナー)』
あらすじ:ルーク・スカイウォーカーが、帝国軍との戦いの中でフォースの修行に挑む。
コメント:前述のとおり、私がネトストしてやまない(?)同級生の女の子がスター・ウォーズ好きって言ってた。だから、観た。彼女、内面はなんかすごく私に似ているのに、外見とモテ度が全く違うせいで仕上がりが全く違う女の子なんだよな。同志だし、目が離せない子だし、ウザいし、ロールモデルだし、超えたいライバルなの。んで、スター・ウォーズ観てからは、すごい、社会と繋がっている感覚がしたのね。社会=大人=世界との共通言語を持った気がしたの。だからベストなの。エピソード5が特に良いというよりは、4〜6全部好きで、全部ベストに入れたいけど、断腸の思いでじゃあ強いて言うならでエピソード5を入れましょうってなった。私は最初、エピソード順に観てしまって、エピソード5の面白いとこが一個薄れてしまい、10年以上萎えてる。だから、「エピソード順に観たら?」と勧める人を撲滅するまで死ねない私です。公開順に観て!!!まじで。
『ラ・ラ・ランド(2016/デイミアン・チャゼル)』
あらすじ:女優を夢見る女性とジャズピアニストを目指す男性が、ロサンゼルスで恋に落ちる。
コメント:まっすぐな恋愛ものじゃないのが良い。鮮やかなロサンゼルスの街(何回も行ったことあるから知ってるけど実際そんな綺麗じゃないけど)と、楽しい音楽が切なさを際立てる。音楽が好きすぎてシネマコンサートも観に行ったけど、オーケストラを担当した東フィル(東京フィルハーモニー交響楽団)は良かったけど、国際フォーラムのホールAは音響最悪だなと思う。
『ファイト・クラブ(1999/デヴィッド・フィンチャー)』
あらすじ:不眠症の平凡な会社員が、謎の男タイラーと出会い殴り合いの秘密組織を結成する。
コメント:元増田と同じ映画が登場。衝撃的な展開と、世紀末の空気を感じさせる暗さが好き。最初タイラーが出てきたとき、デバイスが壊れたかと思った。いつまでも中二病だからさ、強強な自分がいつのまにか暴れ回っているんじゃないかと思っちゃうんだよね。
『インターステラー(2014/クリストファー・ノーラン)』
あらすじ:居住不能になった地球を救うため、元宇宙飛行士が未知の銀河へと片道切符で旅立つ。
コメント:元増田の20選との被り2つ目。圧倒的な映像。SF映画好きと言い張りたくなったのは、これを観た時から。と言いつつ、内容はだいぶ忘れたw
『2001年宇宙の旅(1968/スタンリー・キューブリック)』
あらすじ:人類の夜明けから宇宙開発の時代まで、謎の黒い石板「モノリス」がすべての進化に介入する。
コメント:元増田の20選との被り3つ目。圧倒的不条理な映像と、他にはない唯一無二のストーリーが好き。
『おんなのこきらい(2014/加藤綾佳)』
あらすじ:「かわいい」が女の価値だと信じるOLが、思い通りにならない恋に振り回される。
コメント:「かわいくなろうとしている子はみんなかわいい」という価値観がガッチリ固定されたのはここからかもしれない。(観る前からその気はあったけど。)ちいかわのモモンガもそうだけど、かわいくなろうとしている子は、そのやり方が間違えていたとしても、やっぱかわいいなって思っちゃう。愛おしくて、守ってあげたい。逆説的だけど、そのままでいいよと言ってあげたくなる。あと、やっぱ私は、所謂"平成一桁ガチババア"なんで、平成後期が真空パックされたような森川葵のファッションとヘアメイクがかわいくてしょうがない。
『ボヘミアン ・ラプソディ(2018/ブライアン・シンガー、デクスター・フレッチャー)』
あらすじ:クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーが、成功と葛藤を抱えながら音楽人生を駆け抜ける。
コメント:これほどまでに映画館で観なかったことを後悔した映画はない。これを観てちょっとだけQueenにハマり、果ては爆風スランプのユニット・女王様にハマるなどという意味不明な流れ方をした。
『リメンバー・ミー(2017/リー・アンクリッチ、エイドリアン・モリーナ)』
あらすじ:音楽を禁じられた家に育った少年が、死者の国で家族の秘密を探る。
コメント:人は二度死ぬ。一度目は肉体が滅びたとき、二度目は誰からも忘れ去られたとき。その永遠のテーゼをこんなにわかりやすく感動的なエンターテイメントに仕上げてくれて、ディズニーピクサーどうなってんだよ本当。思い出すために読んだあらすじだけで泣けてきたからね……😭
『火垂るの墓(1988/高畑勲)』
あらすじ:戦争で家族を失った兄妹が、二人きりで生き延びようとする。
コメント:子どもの頃、なんとなく怖くて、金曜ロードショーでやっていても、観られなかった。25歳を過ぎて、観てみたらとんでもない傷を負った。何ヶ月も、立ち直れなかった。楽しいことをしていても、あの兄妹の影がちらつく。もう二度と観たくない。けれど観ることができて良かった。高畑勲は天才です。そして、もうもう二度と戦争をしない、清太を自己責任論で見限る世の中にはしないと心に誓った。そのためには何ができるか?今も考えている。
『パラサイト 半地下の家族(2019/ポン・ジュノ)』
あらすじ:全員失業中の貧しい一家が、裕福な一家へじわじわと寄生していく。
コメント:元増田の20選との被り4つ目。被りはこれで最後です。初めて見たとき、1ヶ月以上引きずった。そして、社会に、生活に不安を感じた時に、ふと思い出してしまうのは、この映画と、漫画『四丁目の夕日』なんだよな。社会の貧困は、自分のことであると思う。
『追憶(1973/シドニー・ポラック)』
あらすじ:政治運動に情熱を燃やす女性が、正反対の生き方をする男性と恋に落ちる。
コメント:吹奏楽の定番『追憶のテーマ』は、中学のときに演奏した思い出の曲。吹奏楽では、アルトサックスソロ曲と言っても過言ではないほどのアルトサックスフィーチャー編曲である。映画で、正反対な恋人同士が繰り返す別れ。そこに、私とアルトサックスを吹いていた友達を重ね合わせてしまう。私と彼女は中学で一番仲が良い友達だったのに、いつのまにか遠く遠く、離れてしまった。何が悪かったのか、いや何も悪くなかったのか。勝手に物思いに耽る私である。
『劇場版 Re: Cycle of the Penguindrum [後編] 僕は君を愛してる(2022/幾原邦彦)』
あらすじ:過酷な運命を背負った兄妹たちが、自分たちの愛と罪に向き合う。
コメント:アニメが、アニメ史上一番面白いアニメなので、劇場版も面白いに決まっている。アニメ版は、アフター3.11とクラスでの孤立と受験期のイライラを癒してくれた。劇場版は、テレビシリーズよりわかりやすく、我々に向けられた“愛"がひしひしと感じられる名作。
『国宝(2025/李相日)』
あらすじ:任侠の家に生まれた少年が、歌舞伎の世界に入り、芸の道に人生を捧げる。
コメント:去年ね、観終わったあとは普通の良作だと思ってたけど、違ったの。喜久雄がずっと頭の中にいるの。離れないの。それで、衝動的に歌舞伎を、曽根崎心中を観に行って、歌舞伎が好きになった。1年で3回も歌舞伎を観に行った。まだまだ何回も観に行きたい。でも、本物の歌舞伎を知った後でも、この映画の良さは廃れない。吉沢亮が喜久雄を演じ、喜久雄がお初を演じることでしか味わえない良さがここにはある!
『Michael/マイケル(2026/アントワーン・フークア)
あらすじ:マイケル・ジャクソンが、家族との葛藤を抱えながら世界的スターへと駆け上がる。
コメント:やっぱ今年はこれかなと。観終わった後は普通に面白かったなって感じだったけど、映画館出ても「なんでだ全然鳴り止まねぇっ」と沼っていった。1回普通に観て、2回目応援上映で観て、3回目ダンス付きで観て……と楽しみ方いっぱいすぎて最高。
『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ(2026/及川啓)』
あらすじ:ちいかわたちが、高額報酬につられて訪れた島で、思わぬ事件に巻き込まれる。
コメント:観終わったあとは普通に面白かったなと思ったんだけど(またか)、その後、四六時中ちいかわ達のことを考えちゃうようになった。もう、中毒。日常には、ちいかわ達が、ちいかわ達に関する何か(例えば、納豆とか)が溢れている。ちょっとしたトリガーで、すぐ頭の中はちいかわでいっぱいである。気づくと、普通に2回目観てた。3回目も観たい。何度でも島に行きたい。
3. まとめ
あんま深く考えていない割には、邦画・洋画のバランス、実写・アニメのバランス、年代のバランスが良い感じになったのではないか(若干2010年代が多いが)。監督もバラけてるしね。書いた後に思ったけど、細田守のデジモンのぼくらのウォーゲームか、時かけを入れても良かったかも。
やっぱ小学生〜大学生の時に見て衝撃受けたやつは、なんかすごく心に残ってるね。暗い児童・生徒・学生時代だったからさ。それと、映画を見なさ過ぎて、一個一個が衝撃だったのさ。
大人になってから見たやつは、なんか感想が薄いね(笑)ただのドパオバ(ドーパミンおばさん)でしかない。でも若いころ衝撃受けたものと同じくらい沼っているのは事実なの。
あと、いちいち書いてないけど、音楽が良い映画が好きなのよ。ほら、スウィングガールズ新規の音楽好きだからさ、音楽にフォーカスしちゃうのよね。だから、音楽劇が多くなっちゃった。
これから、もっと真剣に映画見よっと。







